第48回(平成26年4月30日)

旧中島浄水場(長岡市)

1 旧中島浄水場の歴史

明治34年:上下水道敷設が提唱される。(長岡町)…財政の関係で実現に至らず。
明治39年:長岡市制施行  人口33,702人  世帯数6,302世帯
                (長岡町から長岡市になる)
大正98年:第三代市長に豊島 愿(ゲン)氏就任(大正15年11月まで在任)
           在職中は水道建設について精力的に尽力された。
大正11年:上水道は中島鋭治工学博士、下水道は鶴見一之工学博士に設計を依頼。
            設計工事費 上水道193万円  下水道81万6千円
大正11年7月: 上下水道事業 市議会提案可決される。
大正12年4月: 上水道事業創設認可おりる。
大正13年1月: 上水道創設工事着手
         中島浄水場配水塔建設工事着手(大正15年完成)
大正15年8月: 一部通水開始  全国で81番目
昭和2年3月: 上水道事業創設工事完了…工事費154万8千円
          給水区域内人口52,492人 給水使用人口6,395人
          普及率12.2%
昭和20年8月: 空襲(長岡空襲)のため、水道施設が大被害を受ける。
昭和25年6月: 第1期拡張事業着手 ⇒ 昭和30年3月 第1期拡張事業竣工
昭和30年10月: 水道局設置
昭和32年4月: 第2期拡張事業着手 ⇒昭和36年3月 竣工
昭和36年4月: 第3期拡張事業着手 ⇒ 昭和37年3月 竣工
昭和41年4月: 第5期拡張事業着手 ⇒ 昭和47年3月 竣工
(給水量増加に対応するため、妙見浄水場を新設)
昭和50年4月: 第7期拡張事業着手
昭和54年9月: 中島浄水場配水塔改装
昭和60年5月: 中島浄水場が「近代水道百選」に選定される。
平成5年11月: 中島浄水場休止
平成6年3月: 中島浄水場廃止(68年間稼動)⇒水利権を妙見浄水場に移譲
平成8年10月: 配水塔の全面改修実施
         改修内容 @配水塔下部コンクリート造の外壁の補修及び塗装
              A上部水槽部分のモルタル外壁を完全撤去し、軽量コンクリートパネルに張替え、外部回廊の交換
              B屋根の補修及び塗装
平成8年11月: 水道タンクのライトアップ設備設置。
平成10年9月: 配水塔(水道タンク)が国の登録有形文化財に登録される。(県下第2号)
平成14年: ポンプ室棟・予備発電機棟・監視室棟の劣化を防止するため、屋根の防水修理や外壁の欠損部分の補修等を実施。
平成16年3月: 旧中島浄水場敷地の一部を、水道公園用地として長岡市水道局から長岡市に譲渡。
平成16年4月: 水道公園オープン。公園として整備され市民の憩いの場に。
水道公園
平成16年10月:中越大震災
平成19年7月: 中越沖地震
平成21年4月: 第1回水道公園子どもフェスティバル開催(4月30日)
         (地元活動団体である「水道長生クラブ」創立30周年記念事業。以後、毎年ゴールデンウィーク期間中に開催。) 
平成21年10月:ポンプ室棟及び監視室棟に「ミニギャラリー」開設(水道長生クラブ創立30周年記念事業)
平成23年3月:地元の活動団体である「水道タンク友の会」発会
平成23年:  映画「この空の花―長岡花火物語」のロケ地として選定される
        ポンプ棟・監視室の扉の再塗装を実施
        水道タンク(配水塔)の全面改修を実施→平成24年度完成。
平成24年: 音楽CDのプロモーションビデオのロケ地となり、水道公園の映像が全国に発信された。
平成25年12月:ポンプ室棟・監視室棟・予備発電機室棟が、国の登録有形文化財に登録される。

2 施設について

 水道タンク・ポンプ室棟・監視室棟・予備発電機室棟は昭和2年に完成し、平成5年11月11日中島浄水場が閉鎖するまで全て稼動していた。
 中島浄水場は平成6年3月31日に正式に廃止。(68年間稼働)。

◎配水塔(水道タンク)

  創設当時の長岡市には高い山が無かったために、水道タンクの高い位置に水槽を設置し、高低差による圧力で給水していた。
  水道タンクは高さが41.5m、下部は鉄筋コンクリート造り、上部は鉄骨造りで内部には鋼鉄製水槽がある。
  配水塔の内部にはφ16インチ(約400mm)の流入管、配水本管、越流管の3本が設置当時のまま残っている(管の接着にはリベットを使用)。
  外周には飾り柱が8本付いており、入口には石積みのアーチが見られる。
配水塔 外観

◎ポンプ室棟

ポンプ室棟 外観  ポンプ室棟はL型に設置され、「高揚ポンプ室」(飲料水を配水塔に送るためのポンプを設置)と、「低揚ポンプ室」(信濃川の原水を沈殿池に送るためのポンプを設置)で構成される。   建物の外壁にはパラペットや細かな装飾が見られる。窓の配置から、外観上は二階建てに見えるが、中は吹き抜けの平屋になっている。
  また、腰高までの石積みは自然石張りとなっており、内部の床タイル貼りは当時のまま残っている。

◎予備発電機室棟

予備発電機室棟 外観  停電した場合に、ポンプ等の機械を動かし、断水を防止するための発電機2基を設置。現在の発電機は、それぞれ昭和36年・昭和42年に交換したもの。
  建物は、北側部分に増築を施している。
  ※天井には、長岡空襲で焼夷弾が屋根に落下した際の補修痕が残っている。

◎監視室棟

監視室棟 外観  監視用の施設。建設当初は、ポンプ室棟及び予備発電機室棟に連結する廊下が接続していたが、現在は廊下は撤去されている。
現在は、ギャラリーとしてパネル展示などを行っている。

配水塔(水道タンク)内部  ポンプ室棟 内部

アクセス

  • 建物は普段は施錠しており、内部の見学には事前申し込みが必要。

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