土木学会関東支部新潟会

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平成28年09月20日
記者発表資料

平成28年度「土木学会選奨土木遺産」に十日町市の『信濃川 千手水力発電所施設群』が認定されました。



平成28年度の「土木学会選奨土木遺産」に、十日町市の「信濃川 千手水力発電所施設群」が認定されました。信濃川 千手水力発電所施設群は、昭和6年に第1期工事着手、昭和15年に第2期工事に着手して昭和29年に千手発電所の全設備が完成したものです。主な設備は、宮中取水ダム、水路トンネル、圧力トンネル、浅河原調整池及び千手発電所の5施設で構成されています。
宮中取水ダムの宮中取水口で取り入れられた水は、2条の水路トンネルを通って浅河原調整池に入り、ここで電力の需要に応じて調整された水は、2条の圧力トンネルを通って千手発電所に導かれ、発電機を回して電力を発生させています。建造されてから70年以上経ちますが、現在も機能を有したまま電力を生産しています。電力は送電線を経由して首都圏に送られ、主に山手線などの首都圏の電車運行に使用されているほか、上越線や新幹線の運行にも使用されています。
なお、11月24日の「土木の日」記念講演会において認定書の伝達式を行う予定です。


(昭和14年に発電を開始した「千手発電所」 施設管理者:東日本旅客鉄道株式会社)
(昭和14年に発電を開始した「千手発電所」 施設管理者:東日本旅客鉄道株式会社)


関東支部新潟会では、現存する重要な土木構造物を毎年、選奨土木遺産に選定推薦を行っており、昨年度は佐渡市相川の大間港が選定されました。県内で土木学会選奨土木遺産に選定されている施設として、「萬代橋」、「長生橋」、「中山隧道」、「大源太川第1号砂防堰堤」等があります。
また、平成28年度は、「信濃川 千手水力発電所施設群」を含め、全国で24箇所の施設が認定されました。

毎日の暮らしを支える大切な「にいがた土木構造物の機能構造物めぐり」として、土木学会関東支部新潟会ホームページで紹介しております。

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